賣炭翁
賣炭翁
賣炭翁 伐薪燒炭南山中
滿面塵灰煙火色 兩鬢蒼蒼十指黑
賣炭得錢何所營 身上衣裳口中食
可憐身上衣正單 心憂炭賤願天寒
夜來城外一尺雪 曉駕炭車輾氷轍
牛困人飢日已高 市南門外泥中歇
翩翩兩騎來是誰 黄衣使者白衫兒
手把文書口稱敕 迴車叱牛牽向北
一車炭重千餘斤 宮使驅將惜不得
半匹紅紗一丈綾 繋向牛頭充炭直
by 白居易(772~846)
炭売りじいさん 南山の山んなかで薪伐って炭焼き
顔じゅう炭だらけ 鬢は白髪で両手は真っ黒や
炭売って稼いでも 着て食べるのがやっとのこと
可哀そうに着物単衣で 炭値が下がらんよう寒なることをねごとんね
夜になって街の外は一尺もの雪 朝は暁から凍て路を炭車であっちやこっち
牛も疲れ腹もすいたと思うたらもう昼 南門の外のぬかるみん中でひと休みや
すると誰や 二頭の騎馬がさっそうと来た 黄服の役人と白服の若もん
手の書きつけを天子さんの命令やゆうて 車の向き北に変えて牛を追い立てるんや
車いっぱいの炭は千斤余 それを役人が持っていこうとするけんど惜しんでもしゃあない
たったの半匹の紅紗と一丈の綾を 牛の頭に引っかけて 炭代やなんてそんなアホな!
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