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2013年5月31日金曜日

賣炭翁


賣炭翁    


賣炭翁 伐薪燒炭南山中

滿面塵灰煙火色 兩鬢蒼蒼十指黑

賣炭得錢何所營 身上衣裳口中食

可憐身上衣正單 心憂炭賤願天寒

夜來城外一尺雪 曉駕炭車輾氷轍

牛困人飢日已高 市南門外泥中歇

翩翩兩騎來是誰 黄衣使者白衫兒

手把文書口稱敕 迴車叱牛牽向北

一車炭重千餘斤 宮使驅將惜不得

半匹紅紗一丈綾 繋向牛頭充炭直


              by 白居易(772~846)




炭売りじいさん   南山の山んなかで薪伐って炭焼き  

顔じゅう炭だらけ   鬢は白髪で両手は真っ黒や 

炭売って稼いでも   着て食べるのがやっとのこと 

可哀そうに着物単衣で   炭値が下がらんよう寒なることをねごとんね 

夜になって街の外は一尺もの雪   朝は暁から凍て路を炭車であっちやこっち 

牛も疲れ腹もすいたと思うたらもう昼   南門の外のぬかるみん中でひと休みや 

すると誰や 二頭の騎馬がさっそうと来た   黄服の役人と白服の若もん 

手の書きつけを天子さんの命令やゆうて   車の向き北に変えて牛を追い立てるんや 

車いっぱいの炭は千斤余 それを役人が持っていこうとするけんど惜しんでもしゃあない 

たったの半匹の紅紗と一丈の綾を   牛の頭に引っかけて 炭代やなんてそんなアホな! 

 


 
 
 



       

 






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