近年に入っての大きな変化は、何といっても浦東である。
それまで上海といえば外灘を中心とした浦西のことであり、黄浦江の向こうは片田舎の農村であり、往来は渡し船と一本のトンネルのみ。自ずと話す言葉も京都弁と岸和田弁の違いみたいに、上海語とは大分違っていたのである。
それまで上海といえば外灘を中心とした浦西のことであり、黄浦江の向こうは片田舎の農村であり、往来は渡し船と一本のトンネルのみ。自ずと話す言葉も京都弁と岸和田弁の違いみたいに、上海語とは大分違っていたのである。
それが1990年代の半ばごろから、対岸の陸家嘴を中心に高層ビルが立ち始め、南浦大橋が掛かり、1999年に浦東空港が開港し、更には2016年にはディズニーランドが開業となり、まさに面目一新となった。
浦東空港から市街へは、地下鉄ありリニアモーターあり、今までのように空港での白タク的なタクシーに悩まされる心配もない。リニアーで浦西に行く場合は、黄浦江を渡る手前の龍陽路駅で乗り換えル必要があるが、地下鉄は一時間程の乗り換えなしで浦西中心地まで行けるのは便利で且つ安い。今回試しにリニアーに乗ってみたが、ほんの7−8分で終点に着いてしまい、快適ながら何となく欲求不満のような後味。
因みに、リニアの中国語「磁浮」がまさに読んで字の如く、磁力で浮くそのものだった(笑)
私の現役時代にM社とこの浦東でのオフィスビル開発事業を推進していたこともあり、今回の十数年ぶりの浦東への降り立ちは感慨ひとしおであった。
竣工済みは東方明珠TV塔と一棟のオフィスビルのみ
中国最高層の上海タワー(上海中心)の竣工により首位の座を譲った日系の上海ワールドフィナンシャルセンター(環球金融中心)は、地元上海人の間で栓抜き(開瓶器)ビルといわれているが、さもありなん! できる前から私も一瞬にしてそのイメージを抱いたが、これについては確としたエピソードがある。
当初のデザインはこのような四角形ではなく右側の丸形であったが、その形が日の丸を想定するということで許可されず、已むなく丸を四角にしたのである。まあ、いずれにせよ斬新というか風変わりなデザインには間違いない。
浦東から外灘を望む約40年の今昔
2025年 |
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